街中で見掛ける自転車通勤ですが、通勤費がどうなっているのかご存知ですか?
健康のために自転車での通勤を考えている人も多いかと思います。自転車通勤は通勤手当がもらえるケースともらえないケースがあります。通勤手当が給与所得として課税される場合もあります。
自転車通勤での通勤手当支給の目の付け所を解説します。
そして「もし会社まで自転車で通える距離だったとしたら、自転車で通勤しますか?」というアンケートを実施。(2019年3月)その結果もご紹介します。
通勤手当は、法律上は自転車通勤にも距離に応じて非課税限度額が認められていますので、非課税限度額内であれば給与所得として所得税負担は発生しません。
自宅から会社まで通勤するための通勤手当は、通勤方法を問わず「会社側が必ず支払わなくてはならない」という義務は法律上存在していません。通勤手当が支給されるかどうかは会社がそれを認めている場合のみとなっています。
国税庁はマイカー・自転車による通勤は、「自動車や自転車などの交通用具を使用している人に支給する通勤手当」として片道距離に応じて一定の限度額まで非課税と定めています。
2km未満の通勤手当は全額課税、55km以上は31,600円を上限に非課税となっています。
区分 | 課税されない限度額 | |
通勤距離が片道2キロメートル未満 | (全額課税) | |
通勤距離が片道2キロメートル以上10キロメートル未満 | 4,200円 | |
通勤距離が片道10キロメートル以上15キロメートル未満 | 7,100円 | |
通勤距離が片道15キロメートル以上25キロメートル未満 | 12,900円 | |
通勤距離が片道25キロメートル以上35キロメートル未満 | 18,700円 | |
通勤距離が片道35キロメートル以上45キロメートル未満 | 24,400円 | |
通勤距離が片道45キロメートル以上55キロメートル未満 | 28,000円 | |
通勤距離が片道55キロメートル以上 | 31,600円 |
また下表のように、自転車とマイカーを併用の場合は、31,600円が上限となりますが、電車やバスなどを併用して通勤している場合や、有料道路を併用する場合では、1カ月当たり15万円を限度として非課税となっています。
区分 | 課税されない限度額 |
1.交通機関又は有料道路を利用している人に支給する通勤手当 | 1か月当たりの合理的な運賃等の額 (最高限度 150,000円) |
2.自動車や自転車などの交通用具を使用している人に支給する通勤手当(※) | 最大31,600円 |
3.交通機関を利用している人に支給する通勤用定期乗車券 | 1か月当たりの合理的な運賃等の額 (最高限度 150,000円) |
4.交通機関又は有料道路を利用するほか、交通用具も使用している人に支給する通勤手当や通勤用定期乗車券 | 1か月当たりの合理的な運賃等の額と2の金額との合計額 (最高限度 150,000円) |
支給する通勤手当が非課税限度額を超過した場合は、超過分が給与所得として所得税・住民税が課税されます。
参考:国税庁タックスアンサー「マイカー・自転車通勤者の通勤手当」https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/gensen/2585.htm
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マイカーや電車・バスなどの通勤方法と同じように、非課税限度額が定められている自転車通勤ですが、自転車通勤を認めない会社も多く見受けられます。
法律上、自転車通勤に対しての通勤手当支給は義務ではない為、事故のリスク等を鑑みて自転車通勤を認めないために通勤手当を支給していない場合です。
そして、電車・バス通勤では距離や経路、金額が明確であることに対して、自転車通勤は片道距離や経路を客観的に証明しにくい為に不正な申請のリスクが高いことも挙げられます。
更に駐輪場が使用施設の場合は領収証の収集や経理処理が煩雑なため認めない、ということもあります。
とはいえ、条件として自転車保険の加入、誓約書の提出、悪天候時の通勤方法などを明文化し、自転車通勤を認める方向の企業も増えてきています。
「現在自転車通勤していない人」を対象に下記のアンケートを実施しました。
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<アンケート内容>
Q.【会社員の方】もし自宅から会社まで自転車で通える距離だったら、自転車通勤をしますか?
A.する,しない
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結果は50人中41人が「する」という回答が得られました。
多くの人が健康や体力づくりのためや、ラッシュや渋滞から解放されたいと思いから自転車通勤に興味を抱いているようです。参考までに、どのような意見が出たのかいくつか紹介します。
□体力の衰えを実感しているので、運動を兼ねて自転車通勤もしたいと思います。(女性・48歳・・広島県)
□車だと渋滞、電車だとラッシュなので毎日がつらい。自転車だと運動にもなるし、帰りに買い物もできるので、駐輪場が確保できるのなら利用したい。(女性・40歳・神奈川県)
□通勤費が節約できるし、環境保護にも貢献できるから。(男性・53歳・神奈川県)
□自転車で通える距離なら運動のつもりで歩いていったほうが気が楽なので自転車通勤はしません。(女性・55歳・静岡県)
□スーツが汚れてしまうので、自転車では通勤しません。(男性・23歳・三重県)
□雨のときは運転しにくいし、転倒での怪我のリスクが大きいからです。(男性・65歳以上・ 大阪府)
「しない」という意見の中には、天気や気候の影響をダイレクトに受ける事や転倒などの怪我を心配しているというものがありました。
ただ、全体を通して見るとやはりメリットを感じている人が多いようです。
らくらく通勤費なら、地図を活用して正確に距離計測ができ、距離に応じた支給額計算や非課税限度額計算などの自転車通勤の管理が簡単です。誓約書や自転車保険の更新期限の管理も可能です。マイカーや鉄道・バス通勤の混在管理も簡単に行えます。
通勤費管理の効率化が気になりましたら、是非お問い合わせください。
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